アパマンショップで働く日々。

地元の不動産屋で日々仕事をし知った事や経験した事を伝えるブログ。

ペット不可物件で猫を飼育した部屋の退去立会。そのリアル修繕費と業務は?

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初めに

みなさんネコはお好きですか?

賃貸物件に入居の際、動物好きの方は入居後にネコ飼いたいな~なんて思った事は1度くらいはありますよね!

ペットを飼育する予定であればペット可物件を探すのですが、ペット不可物件に入居しているにも関わらず飼育する方がおります。

 

今回は、「ペット不可物件に入居していながらネコを飼育してしまった契約者の末路」

実体験を元にリアルをお伝えします。

 

アパマンショップの賃貸情報

【物件情報】
  • 3LDK 木造 2階建ての賃貸
  • 母、子、契約者本人の3人暮らし
  • 約6年入居

 

この頃の私はまだ勤務歴も浅く、退去立合の業務経験はほとんど無い状況でもありました。

3月末という事もあり退去立合の件数もハンパじゃない数があり、それプラスこれから契約、入居するお客様のお部屋探しや契約業務も多数抱えておりました。

事の始まり

事前に解約の連絡を受け付け、退去立会当日に私は物件へ向かいました。

物件に到着し室内に入るとなぜか全ての窓が全開で部屋を掃除した様子。

 

一通り室内を点検していると、リビング窓枠の壁クロスがボードごとズタボロになっている。なんか引っ掻き傷もある。他にも6年入居していた消耗もあるが、台所混合栓の吐水口が紛失していたり、扉や引戸に落書きやシール剥がした後が多数とまぁヒドイ状況。

かなり時間がかかりました。

 

ズタボロになっている所はなぜそうなったのか契約者に聞いた所、なぜか母が回答。

「孫のお友達がイタズラしちゃって」

との事。

子供がこんな事できるのか?大人でも人間では無理じゃないか?

なんて疑問を抱えつついました。

 

私は次の退去立合へ向かわなくてはいけないスケジュールだったので、間違いなく退去修繕の費用は発生する事を各箇所説明をし、一旦立合を終了しました。

 

上司と部屋を見に行く

私は上司に通常では考えられない傷がある事や、部屋の状況がヒドイ事になっていると伝え現場へ向かい、部屋に入った上司の一言目が

「ネコでも飼っていたのか?」

です。

 

立合時には全ての窓を開けていた為、私はニオイに気付けなかったのです。

 

上司と部屋に行った際は明らかにペットが居たであろう獣のニオイがしました。

 

部屋を点検していると、まず床のシミがネコのオシッコ。ズタボロの壁はネコの爪磨ぎ跡。

巾木を剥がすとネコの毛がたくさん出てくる。

その他に入居者の過失箇所、扉、引戸、混合栓。

 

かなり高額な費用になる事が予想されました。

 

見積りを出してみると

修繕業者へ見積りを出してもらいました。

壁クロスの張り替えや経年劣化している天板だったり脱衣室のクッションフロア、トイレ換気扇、その他

 

減価償却やオーナー負担で行う修繕も契約者負担とし、とりあえず出した見積がなんと

98万円!

 

正直ドン引きしました。

 

ネコのニオイを無くすのにリビングと各洋室の床の張り替え。

リビング壁クロスの張り替え及びボード交換。

キッチン混合栓の交換。

引き戸の交換。

扉の交換。

灯油ストーブ分解清掃。

室内清掃。

エアコン清掃。

大工さんの作業工賃。

その他いろいろ。

 

これらはペット不可なのにも関わらず飼育したという契約違反で一旦こうなりました。

契約違反ですので、減価償却は考慮せず費用は全額負担です。

 

契約者へ連絡

まず、ペットを飼っていたのか聞きました。

回答は、飼っていない。との事。

ズタボロの壁も子供の友達がやったの一点張り。

床のシミも気付いたらシミがあった。

 

私は、ネコの毛が部屋の至るところから出てきた。ズタボロの壁は人間が出来る事ではない。退去修繕の見積りが98万円です。

移転先の賃貸物件がペット可なのはもともと飼っていたからですよね?

 

そう告げると、契約者はブチ切れました。

 

引っ越してから飼ったんです(; ・`д・´)

 

そして、母と相談しますと言い電話は終了しました。

 

上司曰くネコが居たのはほぼ確実だから、剥がした床材に染み込んだ成分を調べれる所へ出し証拠を提示し、私がスマホで撮影した写真約30枚をカラープリントし郵送すると言い再度上司から連絡をしました。

 

上司から連絡したが、契約者も言い逃れをしたりシラを切ったりと会話は難航し、とにかく飼ってない払わないの一点張りでまた連絡をすると契約者は言い電話は終了しました。


 

連絡が来ない

それから2週間程経過したが連絡が来ず、こちらから電話するも折り返しもありません。

私は5日連続で電話をしたが1度も繋がらない事で上司に相談し文章を郵送しました。

このまま連絡がないのであれば精算を進めるという内容。

すると文章を読んだのかすぐ連絡が来ました。笑

 

とにかくネコは飼ってないと言い張る。

 

私は上司と替わりました。長い会話の末、契約者はハッキリ飼ってたとは言わなかったものの母のせいにし、ほぼ認めました。

 

話がやっと先に進みだしたのが5月中旬と退去してから2か月近く経ってました。

 

請求内容も過失分で

床張り替え、クロス貼り替え、引戸と扉の交換、室内エアコン清掃、灯油ストーブ分解清掃となり、他はオーナーに事情を話し総額98万のうち50万オーナーが負担する事になりました。

 

48万円払えない問題

請求書を新たに作成し、支払いを促した所

「払える訳ないじゃないですか!」

との事。

 

また話がごちゃごちゃし国土交通省ガイドラインだとか知り合いに払う必要ないと言われたなど、そもそもペット不可物件でネコを飼育した事が原因なのに…

非常に悪い態度で言ってきます。

契約違反をしたのにも関わらず、オーナーが半分持つと男気を見せているのにガイドラインとか言ってきます。

修繕が終わるまで次客が入居出来ない事や部屋をキレイに使用しなかった為に本来は発生する事のない費用をオーナーが払うのです。

オーナー側からすると契約者と管理会社に対してふざけんな!という気持ちになております。

 

そこで、支払い額を抑える為、加入していた家財保険を使用する提案をし、契約者はそれを了承したので保険の申請をしました。

 

引戸と扉の交換費用が約20万と高額です。ネコのひっかき傷ではなく、子供が落書きをした事で補修できず交換という事で申請しました。

 

保険の手続きが進まない

扉の落書きや傷、シール剥がした跡など、本当に子供がやった事なんですか?

小学生未満の子供ならわかりますが…

どうなんでしょうか?

 

保険会社の担当者から詰められます。

 

私は子供がやりましたの一点張り。

ネコを飼育していた事は言わずにいたので、契約者と同じような立場に別な場面で私がなっています。

 

立合時にネコ飼ってた事に気付けなかった私も落ち度がありますので自業自得です。

 

保険会社に写真を送り、精査する事に。

 

それから一向に保険の手続きが進まなく、私は電話しました。

 

すると、担当者がコロナウイルスに感染し仕事を休んでいます。詳細は担当者しか把握してない状況ですとの事。

 

なんと担当者から誰にも何も引き継ぎされずにいたので、手続きが進んでいなかったのです。

 

保険会社の体制もどうかと思うが、もう待つしかありません。

 

保険適応となる

8月上旬、保険が適応されると連絡がありました。

 

この件やっと終る!

 

私はホッとしました。請求書を作成し、敷金と修繕費を相殺した精算書も用意し契約者へ連絡!

が、繋がらない。

連日コールしても出ないし折り返しもなし。

 

期間が空いたので逃げ切れると思われているのかもしれないです。

 

4日ほど経ち折り返しの連絡が来たので、保険適応の事を説明し請求額の説明をしました。

 

ペット不可物件でペットを飼育、完結しない。

話を済ませると最後に契約者からまさかの一言がありました。

「ネコを飼っていた事は認めてませんので、お支払もできません」

話が4月に戻ってしまいました。

 

私も遂に怒ります。

「認めないのですね?それでは、最初に出した見積り金額98万円でご請求する事となります。また、床材に染み込んだ成分も調べ裁判所へ手続きをし、真実を明らかにした上で精算をするという事でよろしいでしょうか。その期間に次客が契約できない発生するであろうお家賃の損害金もご請求する事にもなります。私は契約違反をしている事を告げずに保険会社と手続きを進めていたんです。本来であれば適応されません。それも取り下げましょうか?」

 

私はブチ切れてます。そもそもは私の経験の無さから招いた事ですが、支払い金額を減らせるよう保険の手続きを行ったのに話を元に戻す発言。連絡もなかなか繋がらないしでもう精神的に無理でした。

 

契約者はまた連絡しますと言うので、私は必ず7日以内にご連絡下さいと告げ電話は終わりました。

 

ついに完結。

契約者から連絡があり、私の上司と替わってほしいとの事。

 

長い話の末、ネコを飼っていた事を完全に認め、請求額にも納得し払うと言いました9月上旬の事。

 

気になる請求金額と真相は

請求額 敷金6万円と相殺し、約26万円の請求。

 

真相は、同居していた母が数年前のある日突然ネコを連れて帰って来た為にその日から飼育したとの事。

今回の退去で母とは別居となり、その後私から何を言われても認めない事で逃げ切るよう言われたのでしょう。

私から連絡がある度に母に連絡し、その母も責任から逃れる為に娘からの電話にでない等をしていた事で契約者も私からの連絡を無視していた事がわかりました。

 

最後に「ご迷惑おかけしてすみません」と私の上司に言ったそうです。

 

私への謝罪の言葉は?

 

ありませんでした。

別にいいです。

 

とりあえずこの件は解決したので。

 

最後に

ペット不可物件でペットを飼育すると必ずバレます。

国土交通省ガイドラインに沿って退去修繕費を算出するのも、契約違反は無い事が大前提にあります。

 

管理会社によっては様々ですので、私が勤めている管理会社が全て正しいワケではありません。

 

退去に関する修繕精算の事は、国土交通省ガイドラインを元に行いますが、毎回必ずしもそうなる事でもなく、例外的に今回のような事が起きます。

 

基本的にまず誠意を持って話し合いした上でのガイドラインです。

 

入居者の8割くらいは嘘を言ったり隠したり誤魔化したりします。

壁に穴空いてるのを物をぶつけたとか言い、正直に殴ったとは言いません。

 

その時点で管理会社も嘘言うならガイドライン無視の当社オリジナル割合で請求するか。

ってダメなんだけどそうなるんです!

 

管理会社が不利になる事は絶対言いませんし、明確な事は知っていてもわかっていても言いません。

おそらくとか多分で話を進める事が多いです。

何より管理会社にはいざという時の為に弁護士と大金も用意してます。

何だかんだ管理会社って強いんです。

 

正直に過失を認める方が担当した人が保険を提案してくれたり、オーナー負担にしてくれたりしますので、誠意を持って事実を話ましょう!

 

今ペット不可物件なのに飼育してるって方は早急にペット可物件へ引っ越し、退去の費用は覚悟しましょう!

 

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